
ネットショップを運営していて、「レビューが悪くなってきた」「キャンセルが増えた」などの悩みはありませんか?
その原因、もしかしたら物流の“見える化”ができていないからかもしれません。
今回は、楽天やAmazonで売上を伸ばすために知っておきたい、物流KPIの超基本をわかりやすく解説します。
【1】物流の“見える化”に役立つKPIとは?

KPI(重要業績評価指標)は、ショップ運営の課題を数字で明確にするためのものさしです。
難しそうに見えるかもしれませんが、実はとてもシンプル。
感覚では気づけなかった改善点が、数字を通じて見えるようになります。
【2】あるある!ネットショップ運営のつまずき
📦注文が集中すると出荷が追いつかない…
👗ZOZOTOWNでは問題ないのに、楽天では低評価がつく…
💄Amazonのセール時に限ってミスが出る…
こうした“なんとなくの不具合”も、KPIを使えば事前に可視化し、対策が立てられます。

【3】たとえば、こんなKPIがあります
- ▶ 誤出荷率:間違った商品を送ってしまう割合
→ モールではレビューが命。誤出荷による返品やクレーム対応の手間を減らせば、ショップ評価にも直結します! - ▶ 出荷リードタイム:注文から発送までにかかる時間
→ 即日発送でなくてもOK。毎日同じスピードで安定して出荷できる体制が、お客様の信頼を得るカギです。 - ▶ 在庫精度:表示と実在庫のズレ
→ 楽天スーパーSALE中の「在庫切れ表示」は売上チャンスの損失に直結!正確な在庫管理がEC運営の生命線です。 - ▶ ピッキング精度:正しい商品を棚から取り出せているか
→ 小型商品やバリエーションが多いブランドほど重要。ヒューマンエラーを減らす工夫が差別化になります。 - ▶ 出荷コスト(1件あたり):梱包・発送にかかるコスト
→ 「コストを抑えて品質もキープできる」物流パートナーは、今やECスタートアップの強い味方です。 - ▶ 欠品率:在庫切れで出荷できなかった割合
→ 人気アイテムの機会損失を防ぐためにも、販売計画と連携した在庫コントロールが求められます。 - ▶ 返品率:出荷ミスや破損による返品の割合
→ 物流の品質は“見えない接客”。お客様都合以外の返品が少ないほど、ブランドの信頼感につながります。 - ▶ クレーム件数:配送トラブルに関する問い合わせ数
→ 発送遅延や商品破損などを減らすことは、顧客対応の効率化にもつながります。
【4】最初はこの3つでOK!おすすめ物流KPI
- 出荷スピード(お客様満足に直結)
注文から発送までのスピードは、リピート率を左右します。初期段階では「平均48時間以内」のような具体的な数値目標を設定すると効果的です。 - 誤出荷率(信頼感アップに貢献)
商品間違いは返品やクレームにつながりやすいため、ミスを減らす仕組みづくりが必須。スタートアップならまずは具体的な目標数値を設定してみましょう。 - 在庫差異率(欠品・余剰在庫を防止)
正確な在庫管理は機会損失を防ぎ、販売計画の立案にも役立ちます。定期的な棚卸しやシステム連携を重視してください。
✅ 無理にたくさん設定せず、2〜3個からスタートし、徐々に社内で意識を高めていきましょう。
【5】物流KPI設定のポイント
物流KPIを設定する際は、自社のショップ状況に合った指標を選び、運営メンバー全員が理解・共有できるようにすることが大切です。

また、KPIは数値を追うだけでなく、改善策の検討と実行に結びつけることが重要です。
数字が悪ければ原因を探り、改善につなげるPDCAサイクルを回しましょう。
目標設定は具体的な数値を入れることがポイント。
たとえば「出荷リードタイムを平均48時間以内にする」「誤出荷率を抑える」などです。
こうした明確な目標が、改善の原動力となります。
【6】物流KPIを改善するメリット
物流KPIを改善することで、顧客満足度の向上と業務効率化が期待できます。
- ▶ 出荷ミスや配送遅延の減少で、悪いレビューやクレームを減らせる
- ▶ 効率的な出荷体制でコスト削減が可能
- ▶ 在庫管理の精度向上により、販売機会の損失を防げる
- ▶ 社内の情報共有がスムーズになり、トラブル対応が早くなる
【7】まとめ:ECスタートアップにおすすめの物流KPI活用法
初めてKPIを設定するなら、まずは「出荷スピード」「誤出荷率」「在庫差異率」の3つから始めるのがおすすめです。
無理なく数字を追いながら、チーム全体で物流の課題を共有し、少しずつ改善していきましょう。
楽天やAmazonの販売で成果を出すには、物流の“見える化”とKPI活用が欠かせません。
ぜひこの記事を参考に、売上アップにつながる物流改善に取り組んでみてください!