楽天やAmazonで順調に売上が伸びてきたある日——

✉ 「違う商品が届いたんですけど…」
📱 「Sサイズを注文したのに、Mサイズが届いた…」
💻 「注文したのに、荷物が届かない!」

これらはすべて、“誤出荷”によるトラブルです。

レビューが悪化し、返品対応に追われ、次の購入機会も逃してしまう…。
そんな悪循環を防ぐには、品質管理の見直しが欠かせません。

【1】なぜ誤出荷が起きるのか?


出荷ミスにはいくつかの共通点があります。

▶ 在庫の保管場所がバラバラで、ピッキング時に間違える
▶ 商品ラベルや品番が似ていて、確認ミスが起こる
▶ 作業が混雑していて、スタッフが焦っている
▶ 保管棚と在庫管理データが一致していない(在庫差異)

とくにセール時期のAmazon注文爆発や、楽天スーパーSALEのような繁忙期には、
どうしてもヒューマンエラーが発生しやすくなります。

【2】誤出荷率というKPIを活用しよう


そこで使いたいのが「誤出荷率」というKPI(重要業績評価指標)。
これは、「全体の出荷数に対して、何件ミスがあったか」を数字で見える化するものです。

まずは「1ヶ月で何件ミスがあったのか」を記録してみましょう。
その中で、特定のスタッフ、時間帯、商品カテゴリなどに偏りがないか分析すると、
どこに原因があるのかが見えてきます。

【3】ミスを減らすための工夫いろいろ


▶ 売れ筋アイテムは目立つ場所に配置
▶ よく似た商品は物理的に離して保管
▶ ピッキング時に「2重チェック」ルールを導入
▶ 梱包後のダブルチェックを仕組み化
▶ 作業手順をマニュアル化&新人教育の仕組み作り

【4】プロに任せるメリット


    💡 バーコードやWMS(在庫管理システム)でピッキングミスを防止
    💡 作業スタッフが徹底トレーニングされており、品質が安定
    💡 作業記録・出荷履歴もデータ化され、トラブル発生時もスムーズ対応

    自社で抱えるよりも安定していて、評価やリピート率にも直結する
    “出荷品質”を保ちやすくなるのが大きなメリットです。

    楽天で高評価をキープしている人気ショップでも
    実は裏側では物流を丸ごと外注していたなんてこと、珍しくありません。

    【5】小さなミスが、大きな損につながる前に


    1件の誤出荷は、小さなことのようでいて見えないコストがかかっています。

    🕗 対応に30分~1時間
    📦 返品送料+再発送費用
    ⭐ レビュー評価が下がる
    📢 SNSで拡散されることも…

    このように、目に見えるコストだけでなく、
    “信頼”という無形資産まで損なってしまうリスクがあります。

    「うちの規模じゃまだ早いかな…?」
    いいえ、むしろ少人数で運営しているECショップほど、品質の安定化は重要です。

    【6】まとめ


    誤出荷をゼロに近づけるには、
    「ミスを起こさない仕組み」と「作業に余裕が持てる環境」がカギ。

    そのためにKPIで原因を可視化し、必要に応じて出荷業務を委託するというのは
    コスト削減にもつながる、とても現実的な選択肢です。

    ECはスピードと正確さが命。
    だからこそ、“出荷品質=ショップの信頼”と考えて、見直しを進めてみてはいかがでしょうか?